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宮本武蔵・伊織の像「文武両道」
九品来迎之庭
水琴窟
五輪之庭
四国八十八ヶ所

ふすま絵
ふすま絵

書院には京都造形芸術大学教授、李庚先生による「九華末迎山水図」が床の間と14枚のふすま絵に画かれている。


宮本武蔵・伊織の像「文武両道」

写真:宮本武蔵・伊織の像「文武両道」
制作者は富山県高岡市在住の喜多敏勝氏(日展入選者)で、西光寺境内に建立されている。
 武蔵は文武両道であり、武蔵、伊織で文武両道、文武両道とは、いわば勉強と運動、学習とスポーツ、ひいては心とからだということに通じるのではないだろうか。
 また武蔵は負けなかった人生ということで、活力、元気のシンボル、伊織は聡明で人々に敬愛された人物として、注目していきたいものである。




九品来迎之庭

写真:九品来迎之庭
 浄土宗西山禅林寺派に属する西光寺は、建治元年(1275)の開山という古刹です。当時の本堂と庫裏および新座敷との間に空間があり、この中庭に作庭することとなり、設計計画することとなりました。
 日本庭園とは、「自然を素材にし、理想とする世界を大地というキャンバスに創造する屋外芸術」と定義されます。作庭に当たっては、その場所に相応しいテーマのもとに、伝統的な手法を基本にして、永遠に生きる創作を試みたいと考えました。
 作庭の場所は、中庭とはいえ比較的広く、また新座敷にも面しており、檀徒のみなさんがここで法要等にも利用されると聞きます。こうした座敷に面した空間であることから、中庭ではありますが、座敷や渡り廊下からの鑑賞にも考慮し、広く多くの人々に鑑賞されるという位置づけのもとに作庭の構想を練りました。
 本堂に安置されている本尊は阿弥陀如来で、庫裏から本堂へは廊下によって連絡されており、ここに龍山石敷の立派な渡り廊下が作られています。こうした作りを考慮して、「九品来迎之庭」とテーマを決め、渡り廊下も作庭構想の一部として取り入れ、浄土の彼岸へ誘う架け橋と考えてデザインしました。
 本来、日本庭園は自然風景式にして、象徴的に風景を縮景したものと考えられております。本庭においても「九品来迎之庭」をテーマに、枯山水庭園としてその特徴を生かしながら日本庭園の伝統的な手法を基本にデザインしました。
 九品は、極楽往生を願う人の性行によって定められた九種の階位で、生前に善行を積んだ者は、仏が多種の菩薩を従えて来迎するが、生前に善根が少なく悪行が多くなるにつれて、次第に簡素略式の来迎になるといわれます。しかしどのような人でも救い給うのが阿弥陀如来の大慈悲であります。
 九品来迎図の一例は鶴林寺の壁画に見られます。ここでの来迎図は、四段に分けられ描かれていますが、本庭では、「九品来迎之庭」として配石することにしました。
 作庭では、石組は奇数に配石するのが定石であるところから、播磨に産する石材を用い九石を作庭の中心として力強く組み上げました。また、祥雲(めでたい雲)をあしらい、雲形のデザインで敷石と苔を象って、祥雲たなびく幽玄の世界を表現しました。渡り廊下は浄土の彼岸へ誘う架け橋でもあります。
 一方西庭は、ここも 「九品来迎之庭」の一角と考え、ここには蹲踞石組を取り入れ、妙音を奏でる水琴窟を中心とする作庭としました。東庭の九石による枯山水庭園の「動」にたいして西庭は「静」の構成といえます。中心に四方仏の手水鉢を用いた蹲踞石組としましたが、同じ蹲踞石組を作るならと、近年注目されている水琴窟を取り入れたいと考えました。




水琴屈

写真:水琴屈
 水琴窟は、今から200年ほど前に、江戸の庭師によって考案されたものと言われます。水瓶を地下に埋め、排水された水音を楽しむと言う仕掛けですが、時代が経つにつれてその技術はしだいに忘れられ、ついには水琴窟ということば自体も"幻"のものとなっていましたが、近代脚光をあびてきました。幸い長石造園とは、これまでにいくつかの制作例があり、今回もこれまでの経験を生かして作庭することができ、美しい妙音を奏でる水琴窟を作成することができました。
 こうして水琴窟とともに、祥雲たなびく森厳な浄域を表現する「九品来迎之庭」をテーマとした中庭が完成しました。
 庭はこれを美しいと見る人のものであって、庭の美しさが享受される人に与えられる世界であります。本庭が宗教空間を形成する環境づくりの一環となり、訪れる人々の心の安らぎに、いささかなりともなれば幸いです。





五輪之庭

写真:五輪之庭
 五輪は仏教でいう「地・水・火・風・空」の五大五輪をかたどり、形からいえば、「方・円・三角・半月・如意珠形」である。また「是五方也」によれば、「上・中・下・右・左」を示すといわれる。
 『五輪書』は、宮本武蔵が著した一書であるが、たんなる武術の指南書や奥義書ではない。人間の真実、人生の真実をも解きあかした古今有数の思想書といわれる。  その概要は、「地之巻」では兵法のあらまし、「水之巻」では二天一流の太刀筋を、「火之巻」では戦いの理を、「風之巻」には他流の批判を述べ、「空之巻」は結論となっており、五大五輪の思想とは格別の関連はないが、『五輪書』は、あくまで二天一流の基本的伝書として記されているものの、ここに表れている武蔵の思想には、他の兵法者(書)とは著しく異なる。
 つまり『五輪書』には、二つの特色が見受けられる。その第一は、武蔵独特の兵法観を他の流祖たちのように、神仏の加護を説いて自流の権威づけをおこなったり、禅理を兵法に借用することなく展開していることである。第二は、勝負を通じて体得した原理を、単に個人の戦いに止めず、集団における戦いから、一国の政治にまで適用できると説いたところにある。言い換えれば、「文武両道」という言葉があるが、まさにこの意味が一致する思想といえる。
 そこで、作庭にあたっては、武蔵の生誕地でもあることから「五輪之庭」をテーマにした創作を試みた。つまり、「五輪」を仏教でいう五大五輪と形や五方にちなみ、かつ武蔵の著した『五輪書』の趣旨を生かした作庭とした。ここからでてくるのは、「文武両道」の思想であり、これはまた人生の指針でもあるといえる。また宮本武蔵は播磨において、明石城下の作庭にも係わっていることなどから、この趣旨を庭園という形で作庭に生かし表現することに大きな意義があるものと感じる。

 この五輪の石組についての手法上の点を述べると、
1. 「地之石組」は、三個の石を、地中深く沈止して「沈思黙考」しているかの如く動かぬ手法を用いた。
2. 「水之石組」は、地上の大切な要素として存在しており、また流れを形成しており、同時に滝石組で水を表現する。
3. 「火之石組」は燃えいずる情熱を表した。
4. 「風之石組」は、暴風吹き荒れる様を抽象的に表現する構成とした。
5. 「空之石組」は、無限に広がる天体であり、また千変万化する姿である。
この趣旨を考慮しながら、伝統的な枯山水の石組表現とする。

西 桂(庭園研究家)

 西 桂氏は庭園に関する多くの著書をだされているが、平成16年11月に『兵庫県の日本庭園ー歴史と美を訪ねてー』(発行 神戸新聞総合出版センター)(\1,785)を刊行され、西光寺の「五輪之庭」も紹介されている。


五輪の心

五輪とは地・水・火・風・空の、五大、宇宙をさすが、五体をもさす。

つまり自分の身体から、私たちのまわり、大自然までを包含している。

地は全てを生み、育む。地の石組に右膝、足を思い、母・妻を想う。

水は私たちの周りに満ち流れている。水の石組に左膝、足を思い、兄弟、姉妹を想う。

火は激しく情熱を持っている。火の石組に右肩、手を思い、父・夫を想う。

風は見えない形で私たちを見守っている、風の石組に左肩、手を思い、祖先を想う。

空は限りなく広く大きい。空の石組に頭、首、腹を思い、仏、一切衆生を想う。




四国八十八ヶ所

 当寺には四国八十八ヶ所をおまつりしています。これは四国へ行かれない人がお参りすれば、それと同じご利益が頂けるというもので、「一願成就」の功徳があります。




来迎山西光寺
〒676-0085 兵庫県高砂市米田町米田460
TEL: (0794)32-6584  FAX: (0794)32-6670
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